【日本だけ!?】夏休みだからこそ考えておきたい令和時代に起こりうる教育費破綻について回避の方法をお伝えします。
2022年8月、「大阪府泉佐野市が物価高騰対策として中学3年生に10万円を支給します。」とニュースになりました。
これは、中学3年生のご家庭は、進学や就職でお金が必要だからという理由らしいのですが、
大変なのは中学3年生だけでなく、その前後の学年も大変です。
更に、令和時代は、「教育破綻」しやすい時代なんです。
今回は、国の制度変更と子育て世代の教育費の考え方についてお話していきたいと思います。
しっかり把握しておかないと、働けば働くほど損をする、今後の国の動きにしっかりとアンテナをたてておかないと大損してしまうかもしれないお話があるので、今日はそれをお届けします。
私たちがライフプラン作成をお手伝いするときに、お子さんの教育費を準備していくのに、国からの原資を活用しましょうね!とお話している原資があります。
それが、児童手当です。
もともとは、子ども手当と呼ばれ、2010年4月から15歳以下の子どもさんを扶養する保護者等に対し、金銭を支給する手当となっています。
これは、国からの原資なので、確実に入ってくる原資として位置づけられていたのですが、今回はその受給に更に所得制限が設けられ、全く受給できないご家庭がでてくることになります。
61万人が打ち切りに!?
もともと児童手当には制限がかかっていて、高所得者の世帯は特例給付といって、お子さんひとり1万円の支給でなく、5000円支給だったのですが、
今回は、この特例給付に所得制限を作り、なんと61万人のお子さんが打ち切りになるんです。
具体的には、今回の国の見直しでは、世帯主の年収が1200万円程度を上回る世帯への特例給付が廃止されることになりました。が、この制度にはまだまだ検討課題が残されています。
今回、子どもさんの数や父母を養育しているなど、控除の部分は全く考慮されていなくての打ち切り制度となります。
なので、ほかの制度要件とは全く違うことを感じますし、なによりも、もともとは、所得基準を夫婦合算の世帯収入で計算する方向で議論されていました。
今回は猛反発があったので、見送られているのですが、見送られただけで、引き続き検討課題として残されているんです。
もともと今回の制度変更も社会保障費の急激な増加を受けて、支出の中身をしっかり精査する必要性が高まったことなどがあげられます。
なので、今回見送られた検討課題がまた浮き上がってくる可能性はゼロではないんですね。
共働き世帯だから教育費破綻!?
共働きの世帯が増えている中で、お子さんの教育費がかかってくる時期に世帯収入が高まるご家庭も増えてくるなかで、
児童手当の支給要件が「世帯収入」にならない絶対的な約束なんてない!ということが、今回の一件でみえてきます。
一生懸命働いて、子どもさんの教育費が一番かかるときに、「はい、児童手当打ち切りです」なんて、予定が狂いますし、なにより悲しすぎます( ノД`)シクシク…
そうでなくても、教育費って今、高騰化していて、
特に中学3年生の時期の教育費の支出は平均して月々25000円と言われています。
でも、ゼロのご家庭もあれば、月々5,6万、夏休みは14,5万以上支出されているご家庭もあります。5000円でも手当てがあったら助かりますよね。
最近は、塾に通うお子さんがとても増えたこともあり、塾費が家計を圧迫しているご家庭は増えています。
大分市では塾スタート時期の低年齢化も進み、中学3年生時には塾に通っていない子のほうが少ない状況です。
どの子育て世帯もお子さんの塾費は結構な家計圧迫になります。子育てしていなければない支出ですしね。
でも、それはそれまでの家計の考え方の蓄積である側面もあります。
よく、塾費のことについてご相談を受けるのですが、
本当にその塾費が必要なのかお金が活かされているのか
お子さんと考えていきましょうとお話します。
最近は、塾に行かせる理由のひとつに、「居場所」というのがあります。
おうちの人が家にいないから、その間子どもをみてくれる先として塾を選ばれているご家庭もあるんですね。
あとは、お友達が行ってるからとか。学校だけでは成績が追い付かないからとか。その理由ひとつひとつもとても寄り添ってあげたい理由なのですが、
ファイナンシャルプランナーとしては、子育ての自立をゴールに、教育資金も割り振りをしましょうとお話します。
子どもさんが自立するまでどこをゴールにするか、
例えば、大学であれば、大学4年間は一番お金がかかるので、その資金をどう考えるかが大切です。
お金がふんだんにあるならよいのですが、中学3年間で300万くらい塾代に使って、大学資金を奨学金という借金をするって、形をとると、
お子さんはまず借金を背負って社会にでないといけなくなります。
私も奨学金を借りましたが、就職して3年間、月7万の奨学金返済、正直きつかったです。
今のお子さんは安定した職業につかない場合もあるので、見通しを立てることがむずかしいといわれています。
そのなかで、不用意な奨学金申し込みはできるなら避けてあげたいし、
その手前でお金の使い方を親子で話して、金融リテラシーを高めることって、5教科のお勉強同様、とても大切と思います。
親子で話し合う姿が家計のやりくりの第一歩になります。
これから、教育費に関しては国からの補助は少しずつ良い方向に進んでいきそうですが、
それよりも社会保障費の増加などで、手取りが少なくなっていく中、
自由に使えるお金が減り、より家計の工夫が求められています。
子育てって「効率的」とか「コスパ重視」とか、できないと思うんです。
みなさん、加熱すると忘れがちなのですが、教育費の仕分けも子どもさんの「気持ち」を真ん中におくことが大切です。
中学生くらいになったら、お子さん自身に工夫する気持ちがなければ、お金はでていくばっかりです。
まずは、時間を作ってください!
自分の将来のことにもダイレクトにかかわりますしね。そうすることで、家計も回っていきますし、たとえ苦しかったとしても、親子の絆は更に深まると思います。
昭和時代や平成時代のように、お金の支出のことを親だけが決める時代は終わって、令和時代は、お子さんとともに考える時代です。
令和時代って、いままでの常識と違うことばかりで、アグレッシブに行動する人とそうでない人とで、すでに差が出てきているような気がするのですが、
こと子育てに関してはまだまだ介入できていない部分が多いかと思います。
だからこそ、令和時代に沿った子育てライフプランを立てることが重要だと思い、私もその啓蒙活動をしております。
是非、予測できないからこそ予測する、ライフプランを作っていく中で民間の給付型奨学金のご紹介などもさせてもらったり、
おうちのかたの年収目安などもアドバイスさせていただいて、みなさんに笑顔と希望とやる気をお届けします。
まだ、作ったことがない方は日高がサポートしますので、是非、トライされてほしいです。
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