知らないと損する【NISA】をやめるべきタイミング
大分でファイナンシャルプランナーとして活動している中野晴香です。
ここ数年、1番お問合せが多かったことは、 【資産運用】についてです。 その中でも、特にNISAが人気です。
NISAを始める時は、「どこで口座を開くのがいいかな?」「手数料が安いのは?」「どれが1番運用が上手い?」とたくさん調べていても、 お金を引き出す時には、「何も気にしない」という人が多いですが、その場合、すごく損してしまうかもしれないので、 今回は【NISAをやめるべきタイミング】についてお話します。

子どもが高校生に上がる前
子供の大学進学費用に使おうと思ってNISAで貯めていると、子供の進学時期にちょうど株価が暴落してしまった場合、元本割れをしてしまうことがあります。 そうなると、「普通に銀行預金にしておけばよかった」「こんなに減ったらお金が足りない」と後悔しても、もう遅く、急いで教育ローンを組むことになってしまいます。
旅行資金など、お金を使うタイミングをズラすことができるものであれば株価が上がるまで待てますが、教育資金は、使うタイミングを自分で調整できません。 今までにも、コロナウイルスの拡大、リーマンショック、ブラックマンデーなど、株価が暴落したことが多々ありました。
株価暴落後、【状況が回復するまでにどれくらいの時間がかかるか?】というと、これは誰にも分かりません。すぐに回復することもあれば、数年かかるケースもあります。 教育費をNISAで貯めている場合は、大暴落に備えて、お金を使う時期の数年前から少しずつ、お金を引き出して、安定的な資産運用にシフトチェンジしましょう。
住宅購入後
住宅を買う場合、その購入費はもちろん、家電や家具の購入、引越し費用など、たくさんのお金が出ていきます。 そのあとの住宅ローンも今までの家賃より高くなるケースも多々あり、そうなると、貯金することも難しくなってきます。 NISAでの短期間の運用はリスクが高く、大きな成果が出るまでに時間がかかります。
そのため、ある程度は、いつ引き出しても元本割れをしない銀行預金も必要です。住宅購入に限らず、手元の資金を使ってしまったときは、NISAよりも手元の現金を確保することを優先しましょう。

定年退職後
年齢を積み重ねて退職した後の資産運用では、考えるべき大切な視点が2つ増えます。 1つは「相続」。もう1つは「介護」。 退職後は、退職金+今までの貯蓄(運用成果)で、資産がピークになり、相続税がかかる基準に引っかかるご家庭が続出します。そのため、運用してお金を増やしつつ、相続の非課税枠も増やせる生命保険を併用することがおすすめです。
そして、老後の資産運用において、介護、特に「認知症」にも注意が必要です。 食生活の改善や医療技術の発展により寿命が伸び、亡くなる前に「介護状態」になるのが今の時代のスタンダードになってきました。介護状態になる1番の原因が認知症です。 介護になったら「今までのお金を使って施設に入る」と考えている人も多いですが、実は、認知症になると、「判断能力なし」とみなされ、NISAで貯めたお金は引き出せません。銀行預金の引き出しも難しくなります。
NISAは、とても良い制度ですが、 使い方が難しい部分もあります。 よく理解しておかないと、 「資産が減った!NISAなんかしなければよかった」 「せっかくお金が貯まったのに使えない」 と後悔する日が来てしまうかもしれません。
そうならないためには、 しっかりと資金計画、ライフプランを立てることが大切です。
ライフプランを立てたい、資産運用のアドバイスが欲しいという方は、お気軽に無料の個別相談をご活用ください。
ファイナンシャルプランナー 中野晴香
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