水害で不安を感じている方へ
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~火災保険の「水災補償」と、いざという時の使い方~
大雨で川が氾濫したニュースや、土砂崩れで避難を余儀なくされている方の映像を見るたび、
「もし自分の家が被害にあったら…」と胸がざわつく方も多いのではないでしょうか。
ここ数年、九州でも豪雨や台風による被害が相次いでいます。
特に大分県内でも、低い土地や河川近くにお住まいの方は、毎年のように水害リスクと隣り合わせ。

実は、火災保険の中には“水害もカバーできる補償”があります。
今日は、「水災補償」の基本と、被害後にスムーズに保険を使うための流れをわかりやすくまとめました。
1. 水災補償が必要な理由
水災補償は、以下のような被害をカバーします。
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台風・大雨による川の氾濫や洪水
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ゲリラ豪雨による内水氾濫
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土砂崩れ・がけ崩れによる家の損壊
「火災保険=火事だけ」ではありません。契約内容によっては、水害にも対応できますが、補償を外していると支払われません。
2. 水災補償を確認するチェックポイント
補償の有無を確認
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契約プランによっては自動付帯ではなく、オプション扱いの場合があります。
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保険証券やWEB契約画面で「水災あり」と記載があるか必ずチェック。
支払条件を理解
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多くは「床上浸水」または「地盤面から45cm以上の浸水」が条件。
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基準未満の被害は対象外になる場合があります。
限度額・免責金額の確認
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例:「20万円未満は対象外」「上限500万円まで」など契約によって異なります。
3. 被害後にやるべきこと(やってはいけないことも!)
やるべきこと
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写真を撮る:家の外観、室内、家具・家電など損害箇所を全方向から撮影
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保険会社や代理店に連絡:「何をどう申請すればいい?」の段階でもOK
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見積書・領収書を保管:修理業者の書類は請求に必須
やってはいけないこと
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写真を撮る前に片付けてしまう
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修理費の自己判断での支払い(保険金が下りない場合あり)
4. 保険以外の支援も併用
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災害証明書の取得(市区町村役場)
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被災者生活再建支援金(最大300万円)
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公営住宅の一時提供
これらは保険金とは別に申請できる場合があります。
5. よくある質問(Q&A)
Q. 火災保険証券が見当たりません
A. 契約している保険会社や代理店に電話し、「水災補償がついているか確認したい」と伝えればOKです。
Q. 家財も補償されますか?
A. 家財補償を付けていれば、家具・家電・衣類なども対象です。
Q. ハザードマップで水害リスクが高い地域ですが、補償がついていません
A. 残念ながら被害後に遡って補償はつけられません。今からの見直しをおすすめします。
最後に
水害は誰にとっても他人事ではありません。
「うちは大丈夫かな?」と思った時が、見直しのチャンスです。
不安なまま放っておくより、今すぐ保険証券を確認してみましょう。
もしわからない点があれば、専門家として補償内容の確認やアドバイスをお手伝いします。
安心して暮らせるよう、ぜひ早めに行動してください。
下記にハザードマップのリンクを貼り付けておきますので
是非ご自身のお住いの状況を確認されておいてください。
国土交通省ハザードップポータルサイトはこちら

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