「教育訓練給付金、いつまでも使えると思ってない?―自分が対象か確認しないと“もらえない制度”です」
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はじめに
「最大7割が戻る」「国の支援で資格取得」
──そんな言葉に心惹かれたこと、ありませんか?

今、話題の教育訓練給付金。
雇用保険に入っている方が、学び直し(リスキリング)をするときに
国から受講費の一部を支援してもらえる制度です。
ブログの最後に対象について一目でわかるチェック表を添付していますので、まずは、ご自身が対象か確認くださいね。
とても魅力的なこの制度、実は・・・。
「いつでも」「誰でも」使えるわけではありません。
在職中でも、離職後でも、
**“条件を満たしていなければ給付されない”**という点を
意外と知らない人が多いのです。
1.在職者中心。でも離職後も条件次第で対象に
教育訓練給付金を受けられるのは、
雇用保険に一定期間加入している人が中心です。
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在職中で、雇用保険に1年以上加入している人(講座により3年以上の場合あり)
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離職後1年以内に受講を始める人(かつ被保険者期間が通算3年以上・初回は1年以上)
この2つが大きな柱です。
💬 FP日高の視点
「退職したあとで考えよう」では遅いこともあります。
学び直しを考えた時点で、早めにハローワークへ相談しておくと安心です。
2.リスキリング=“資格を取ること”ではない
リスキリングとは、
「今の仕事や将来のキャリアに活かせるスキルを身につけること」
人気資格や話題の講座が対象とは限りません。
制度の対象は、厚生労働大臣の指定講座のみ。
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データ分析・IT・DX関連
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医療・福祉・金融など実務に直結する専門スキル
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企業でのキャリアアップに役立つ分野
が中心です。
💬 FP日高のコメント
“リスキリング”という言葉に惑わされず、
「その学びが未来の仕事につながるか」で選ぶことが大切です。
3.広告の「簡単にもらえる」に注意
SNSや動画広告で
「誰でも使える」「申請簡単」「国の制度でキャッシュバック!」
という文言を見たことはありませんか?
その多くは“指定講座ではない”場合があります。
教育訓練給付を受けるには、
🔗 厚生労働省 教育訓練給付制度ページ
で講座番号を確認することが大切です。
💬 FP日高のアドバイス
公的な制度を使うときは、
「広告ではなく、根拠となる公式ページで確認する」が鉄則です。
4.まとめ:「“知っている人だけが使える制度”です」
教育訓練給付金は、
国が“働く人の学び直し”を応援してくれる心強い制度です。
でも、対象者・時期・講座の3つが揃わないと、
いくら申し込んでも支給されません。
つまり、「知っている人だけが得をする」制度なのです。
お金は“減らす”より“活かす”ために。
学びも同じ。
せっかくの制度を、正しいタイミングと選び方で活かしましょう。


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