マイナス金利解除と住宅ローンの関係はこれが答え!

2024年3月15日、日銀植田総裁が発表
「マイナス金利からゼロ金利へ」
この発表で私達は金利がある世界へと移行が始まりました。
預金に金利がつくのは大歓迎なのですが、
特に、住宅ローンを変動金利で借りている人は
住宅ローンの金利が上昇するのではと戦々恐々だと思います。
そこで今回は住宅ローンの基礎知識の解説と
変動金利の住宅ローンを組んでいる方の対策方法をお届けします。

変動金利の2つのルールを知ることで対策!
変動金利には住宅ローン破産にならないための
2つのルールが存在します。
この2つのルールの特徴を知ることで対策方法が見えてきます。
変動金利ルール1つめ<5年ルール>
返済額の更新は5年に1回とする!
これが、変動金利の1つめのルールとなります。
一般的な銀行の変動金利の見直しは4月と10月の半年に1回あり、
その都度金利の見直しがあります。(ネット銀行はこの限りではないです)
但し、返済額の更新は5年に1回となりますので、
5年間は返済額は変わらないということになります。
つまり、金利が上がっても5年間は返済額が変わらないので、
その間に対策を打てる猶予があるということです。
但し、デメリットもあり、
変動金利で借りている方の多くは元利均等返済を利用しています。
これは、返済額(元金+利息)が一定のため、返済計画が立てやすくなりますが、
ローンを組んで最初の頃は先に利息の支払いに多く当てられるので、
利息ばかりを返す形になり、
残り期間は元金返済に多く当てられます。
結果、同じ借入期間の場合、元金均等返済よりも総返済額が多くなります。
変動金利ルール2つめ<125%ルール>
一度の金利の更新では返済額の上限を最大125%までの上昇とするルールです。
金利が上がって返済額が急激に増えてしまうとに、
急激な金利アップに対応できない人もいるかもしれません。
そんな方の為の125%ルールです。
例えば、毎月10万円の住宅ローンの返済額は上がったとしても返済額は12.5万円まで!
これが125%ルールです。
2つのルールの注意点
みなさんを救済してくれる2つのルールですが、注意点もあります!
金利が上がった分の返済額がなくなる、消えてしまうわけではないので、
その部分に関しては分割払いやローンの最終での一括返済など選択しなくてはならないですし
金利の上がり方によっては固定金利への借り換えをしておけばよかったということにもなりかねません。
最適解は!?
以上のルールを知った上での基本的な考え方としては
借入金が変動金利でしか借りれないという方
まずは借入金の見直し(物件の見直し)からしたほうが良いです。
変動金利でも固定金利でも借りれるという状態で、どちらが良いかと考えた時に、
「多少のリスクがあっても、金利が安い方が良い」という方は変動金利を選択し、
余剰の資金で資産形成をしていくことをライフプランに組み込めると良いですね。
そして、ファイナンシャルプランナーの日高が考える最適解は
変動金利のルールを知って
返済完了時までのライフプランをしっかり立てて、
適切な資産形成を行う!
ということです。
例えば、2%の金利で借りていた時に
残り期間が20年くらいあるのであれば、
返済額は抑えつつ
6%の運用の期待がもてるファンドで分散投資しつつ、
資産形成をしておいて残債返済時に運用の成果で返済する。
という考え方もできます。
おひとりおひとり必要な生活費も家族構成も違いますので
まずはしっかりライフプランを立て直して
この金利上昇をのりきる材料作りをしていきましょうね!
女性の為のファイナンシャルプランナー日高叔子
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