新NISAの失敗事例!!「こんな人が失敗します」
新NISAが始まり、2ヶ月が経ちました。
今まで「投資なんて」とおっしゃっていた方々からもご相談をいただくことが増えてきて、
いよいよ日本は一気に投資ムードになりました。
国の政策なので、各証券会社もこぞってCMをしていますし、
SNSでも見かけない日がないくらい話題です。
いよいよ「貯蓄から投資へ」の国のスローガンが動き始めていますね。
ただ、ムードに流されて始めてしまって取り返しのつかないことになる人も多いのが新NISAです。
失敗する人の特徴は「知識不足」であることがほとんどですので、
今日は新NISAの特徴としてメリットと最後にデメリットをお届けしますので、
失敗しないための視点をしっかりとお持ちくださいね!
Topics
メリット1運用益に対して非課税
通常、証券などで運用をして元本に対して利益が出た場合、その利益の20.315%の税金を納める必要があるのですが、NISAに関してはどれだけ運用益があったとしても税を納める必要はありません。
例えば、通常の運用では100万の元本に対して150万増えた時に、差益の50万に対して20.315%の税金、10万強を納税するから、140万弱になるのが、NISAだと同じように増えた場合150万そのまま手にすることができます!
メリット2非課税保有期間が無期限
いままでのNISAは5年
つみたてNISAは20年
ジュニアNISAは18歳迄と
期間が決まっていたのですが、
新NISAは非課税保有期間が無期限となっています。
これが、新NISAの最大の特徴でメリットになります。
メリット3確定申告不要
一般的な証券であれば、確定申告が必要なのですが
非課税口座なので、確定申告の必要はありません。
サラリーマンさんをはじめとして普段からの確定申告に慣れていない方にとっては
とても助かる制度ですよね。
メリット4ポイ活で安定的に5%の利益が得られる可能性がある
証券会社によっては、クレジットカード決済ができ、
そのポイントが拠出運用額の5%というカードも存在します。
カードを使う、使わない、の選択で利益の差が生まれます。
メリット5非課税枠の投資額がアップ!
年間の非課税枠の投資額が上がりました。
いままでは一般NISAは年120万、つみたてNISAは年40万だったのですが、
成長投資枠として年240万、つみたて投資枠として年120万、
生涯投資枠として合わせて1800万を保有できるようになりました。
通常の運用商品と違って、投資対象商品は国認定のものと限られていますが、
それでも大きな資産を築ける可能性は圧倒的に高くなりました。
ここまでメリットを取り上げてきたのですが、デメリットもありますので、
最後に注意点を2つお話します。
これを知らないばかりに失敗する人続出ですので、しっかりと知って取り組まれてくださいね!
デメリット1元本割れリスクがある
SNSなどの発信を見たり、相談者さんたちの生の声をきくと、みなさんがた必ず増えると思われている節が往々にしてあります。
特にSNSなどは運用が上手くいった前提の話がどうしても多いようですが、
新NISAも投資信託の内容によって収益性や安全性はさまざまですし、
株価の変動などにより日々価格が変動しますので、始める前にそこはしっかり理解しておきましょう。
デメリット2損益通算や繰り越し控除ができないこと
投資信託というのは、元本保証があるわけではないので、当然マイナスの年もでてきます。
通常の証券口座では元本割れした損に関して同一年分の利益と損失を合算することができますが、
NISA口座ではそれができません。減ったときの補填制度がないことがデメリットのひとつです。
デメリット3自分で考える必要性がより強くなった
旧NISAでは、非課税のメリットを受けるために、20年以内に売却しなければならなかったので、
非課税期間が終わる直前に暴落してしまった場合に備えて、
15年目頃に売却タイミングを考えるなど、非課税期間に制限があることで、
売却タイミングをある程度判断することができたのですが、
新NISAでは非課税期間や投資可能期間に制限がなく、
いつまでも資産を保有できるため、一から自分で売却タイミングを考える必要があることも注意です。
新NISAになり、投資の自由度がさらに上がりましたが
柔軟に運用ができるようになった分、
買った時よりも時価が値下がりしている状態の場合の売却判断や、
売却後の投資先の判断など、自分で判断しなければならない場面が旧NISAよりも多くなるわけです。
特にネット証券を利用している人は相談する相手がいないということがデメリットになります。
自分で判断できる人であれば、手数料の低いネット証券も良いでしょうが、
私は多少の手数料であれば、相談相手を確保できる費用のひとつかと思います。
簡単に資産運用が始められるようになった反面、気づきにくいデメリットもありますから
しっかり知識を装備して、取り組んでいきましょうね!
女性の為のファイナンシャルプランナー日高叔子
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