今、車を“買う”のは得?それとも“待つ”のが正解? ー 数字で見えてくる、あなたの“今”のベストな判断 ー
大分でファイナンシャルプランナーとして活動している中野晴香です。
「そろそろ車を買い替えたいな。でも…今って買い時なの?」
――ここ数ヶ月、私のところに寄せられる相談の中でもトップ3に入るテーマです。
理由はシンプル。今の車の市場は「高い」「上がる」「変わる」の“三重苦”。そう聞くと不安になりますよね。
でも、数字を紐解いていくと、実は“今すぐ買ったほうがいい人”と“待ったほうが賢い人”がハッキリ分かれるのです。
今回は、最新情報・具体例を交えながら、あなたがどちらに当てはまるのかを読み進めるだけでわかるように整理しました!

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新車価格は「気づいたら数十万円アップ」が現実に
まず、新車の価格。
2020年頃と比べると、同じ車種でも数十万円アップしている例が珍しくありません。
例えば、コンパクトカーの定番であるトヨタ「ヤリス」。近年の価格改定を経て、エントリー価格は約165万円台〜へ。
グレードを上げれば軽く200万円を超えます。
これは、原材料費の上昇・円安・人件費増加という複数要因が重なってのもの。
そして業界関係者の間では、「2026年以降も、すぐに下がる見通しは薄い」と言われています。
つまり、新車にこだわる人にとっては“待っても安くはならない可能性が高い”というのが現実です。
実は、中古車は今“買いやすくなってきた”
逆に、中古車はここ1〜2年で流れが大きく変わっています。
2021〜2023年は、新車が品薄だった影響で中古車が高騰し、「新車より中古車の方が高い」という逆転現象まで起きていました。
しかし2024年後半からは供給が戻り、中古車価格が10〜20%ほど下落したモデルもあると言われています。たとえば、数年前は300万円超で売られていたSUVが、今では250万円台まで戻ってきているケースも。
新車の値上がりとは対照的に、“中古は今が落ち着いた買い場”という状況です。

ローン金利の差で総支払が「約12万円」変わることも
車の総支払額に大きく効いてくるのがローン金利。
たとえば300万円の車を5年ローンで買った場合、
• 金利2.0% → 総支払 約315万円
• 金利3.5% → 総支払 約327万円
その差は、なんと約12万円。
いま金融市場は金利上昇の影響を受けやすい局面にあり、「来年になったらローン金利が上がっていた」というのは十分ありえる話です。
“待つ=金利上昇リスク”というのは意外と見落とされがちですが、家計には確実に響くポイントです。
EV・PHEVは「補助金」が買い時を左右する
もしEVやPHEVを検討しているなら、補助金を活用できるかが“買う or 待つ”を大きく左右します。
制度は年度ごとに見直されますが、2024年度はEVで最大約80万円規模の補助が出た例もあります。補助金は突然縮小・終了することも多いため、「補助金があるうちに決断」というのは合理的な選択です。

結論:買うべき人・待つべき人はココで決まる
✔ すぐ“買うべき人”
• 欲しいモデルがすでに値上がりしている
• ローンを組む予定で、金利上昇リスクが気になる
• 今の生活で車が必要(通勤・送迎・介護など)
• EV/PHEVで補助金を利用できる
→ “待つ”ことでむしろ損をする可能性が高い層。
✔ “待つ”のが賢い人
• ライフスタイルが数年以内に変わりそう(引っ越し・転勤・家族構成の変化など)
• とくに新車へのこだわりが強くない
• 中古で十分&気に入ったモデルの価格が下がってきている
→ 中古の相場や市場状況を見ながら、賢いタイミングを選びやすい層。
最後に ―「車選び」は“瞬間の価格”ではなく“総コスト”で見る
車は「買った瞬間」より、
持ち続ける期間のコストのほうが家計に効きます。
車両価格
+ ローン金利
+ 燃料費
+ 保険料
+ 車検・メンテナンス
…これらをトータルで見たとき、“今買うか、待つか”の答えは人によって違ってきます。
もし「自分の場合はどっち?」と思われたら、あなたのライフプランや車の使い方に合わせて個別に最適なタイミングを診断することもできます。ぜひ、【無料個別相談】をご活用ください。
数字と暮らしの両方から、“あなたにとって本当に損しない選択”を一緒に見つけていきましょう!

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