【損したくない!2025年からの私の働き方】もしかしてパートのほうが高収入?103万・106万・130万・160万の違い、よくわからないから、今こそ整理!
こんにちは。女性の為のファイナンシャルプランナーの日高叔子です。
最近、「年収の壁」が変わるってニュース、耳にしませんでしたか?
130万円とか、106万円とか、なんだか数字がいっぱい出てきて、よくわからないままスルーしている方も多いかもしれません。
でも、いまパートで働いている方やこれから働き方を考えている方にとって、
この“壁の変化”は、じわじわと暮らしに影響してくる話なんです。
「壁があるから、これ以上働けないんです…」
そんな声、いまだによく聞きます。
けれど最近、その「壁」が動き始めているのをご存じですか?
130万円の壁、106万円の壁、そして新しく登場した“160万円の壁”。
制度が変わったことで「損する人・得する人」の分かれ道がはっきりしてきました。
あなたが今の働き方で、本当に手取りを最大化できているのか。
今こそ、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?

今日は、「あれ?私の手取り、なんか減ってない?」とならないように、
新しい制度とその裏側を、わかりやすくお話ししたいと思います。
Topics
▶︎「壁」が動き出した――でも、素直に喜べないわけ
今回の変更で、特に注目されているのがこのふたつです。
その1|“160万円までOK”って、ちょっと朗報?
これまで、103万円を超えると所得税がかかってしまう…ということで、
「じゃあ、シフトは控えめにしとこうかな」と調整していた方、多かったと思います。
それが今後は、160万円までなら所得税が軽くなる仕組みに。
つまり、「もっと働いても損しにくくなる」という点では前進…なのですが、
これだけで「よし、たくさん働ける!」と単純に思ってしまうのは、ちょっと待った、なんです。
その2|“106万円の壁”の撤廃が意味すること
いま、多くのパートさんが気にしているのが「社会保険に入るかどうか」。
現在は、従業員が101人以上いる会社で、週20時間以上&年収106万円超だと、健康保険や厚生年金に加入が必要になります。
でもこの条件が、今後はもっと小さな会社にも広がっていく方針に変わったのです。
つまり、「これまで入らなくてもよかった人」が、加入せざるをえなくなるということ。

▶︎「年金は将来の安心」だけど、今の手取りが減る現実も
社会保険に入ると、将来もらえる年金額は増えます。これは事実です。
ただ、それと引き換えに、今のお給料からは毎月それなりの金額が天引きされます。
特に、手取りで家計をやりくりしている方にとっては、
「え、思ったより少ない…?」と感じることもあるかもしれません。
お金の話って、「いつかの安心」より「今どうなるか」のほうが、切実なんですよね。

▶︎ 高時給パートに有利な時代がやってくる?
実は、こうした制度変更の中で、得をしやすいのが【時給の高い職場】です。
たとえば、時給1600円のパート先で週18時間だけ働いた場合。
1年間で稼げるのはおよそ149万円。社会保険の加入条件にも引っかかりません。
でも、時給1000円の職場だったら…?
同じ金額を稼ぐには、もっと長い時間働かなきゃいけませんよね。
そうすると、週20時間を超えてしまって、社会保険に入ることに…。
結果として、**「高時給なら短時間で壁を回避できる」**という現実が、はっきりと出てきています。

▶︎ 中小企業にはちょっと厳しい時代かもしれません
実は、この制度変更。
パートで働く人だけじゃなく、雇う側の企業にも影響が大きいんです。
大手企業は、もともと社会保険制度の対応も整っていて、時給も高めに設定できる。
でも、零細企業や個人商店だと、社会保険への対応も簡単じゃないし、
人件費をこれ以上増やすのも難しい…。
そうなると、「時給を上げられる企業に人が集まる」→「小さな企業は人手不足に」
という流れが、ますます加速しそうなんです。
▶︎ 「壁を気にせず働ける」時代じゃない。でも、選び方はある。
制度が変わったことで、選べる働き方は確かに増えました。
でもそれと同時に、「どう働くか」を考える力も、必要になってきたのかもしれません。
✔︎ 扶養に入ったまま、労働時間を調整して働く
✔︎ あえて壁を越えて、社会保険に入ってしっかり稼ぐ
✔︎ 手取り重視で、時給の高い職場を探す
どれが正解ということはなくて、自分や家族の暮らしに合った“マイルール”を見つけることが大切です。
▶︎ 「時給×制度」で働き方を考える時代へ
これからの時代は、ただ「高時給だからいい」「近いからラク」ではなく、
**「時給 × 制度 × 時間数」**で、手取りをしっかり計算することがポイントです。
そしてなにより、制度の動きはまだまだ変わっていくかもしれません。
知らないうちに損してた…なんてことにならないように、
これからも一緒に、「暮らしと制度」のちょうどいい距離感を探していきましょうね。
「ちゃんと働いているのに、なぜか手取りが少ない気がする…」
そんなもやもやが少しでも晴れますように。
また制度が動いたら、わかりやすくお伝えしていきますので、お楽しみに。

女性の為のファイナンシャルプランナー日高叔子でした。

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