老後資金の前に見落とされがちな大切な順番~準備しているのに不安が消えない理由~
老後のお金を考えるとき、
多くの方が最初に気になるのは
「いくら必要なのか」「足りるのかどうか」ではないでしょうか。
それ自体は、とても自然なことです。
ただ、これまで多くのご相談を受けてきて、
はっきりしていることがあります。
数字を先に確認しても、安心につながらない方が少なくない
という現実です。
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なぜ、数字を見ても不安が残るのか
老後資金について、ある程度調べている方ほど、
次のような感覚を持っています。
- 目安は分かっている
- でも、実感が持てない
- 「これで大丈夫」と言い切れない
この状態が続く理由は、
お金が足りないからではありません。
多くの場合、考える順番が逆になっているだけです。
国の制度は「状態」によって意味が変わる
年金、医療、介護。
これらの制度は、金額だけで完結するものではありません。
- 働いているかどうか
- どんな働き方をしているか
- 判断できる状態かどうか
- 入院や介護が必要な状況か
こうした「状態」によって、
同じ制度でも使い方や感じ方は大きく変わります。
つまり、
「いくらあるか」より前に
「どんな状態で使うか」
を整理しておく必要があります。
同じ金額でも、不安が変わる瞬間
実際のご相談でも、こんな場面があります。
- 金額は十分に足りている
- でも「働き方が変わったら?」と考えた途端、不安が強くなる
- 「入院が増えたら?」と想像して不安が膨らむ
逆に、こうした前提を整理しただけで、
「思っていたより大丈夫でした」と安心される方も少なくありません。
ここで変わっているのは、金額ではありません。
順番です。
老後資金は「いくら」より「どう使われるか」
老後資金は単独で存在するものではなく、
- 働き方
- 健康状態
- 判断できる時間
こうした要素とセットで意味を持ちます。
だからこそ、数字だけを先に見ても、
安心につながらないケースが多いのです。
これは準備不足ではなく、
考え方の順番の問題です。
まず整えたいのは、この順番
老後のお金を考えるとき、
最初に整理しておきたいのは次の点です。
- どんな働き方を想定しているか
- 判断できる状態が前提になっていないか
- その前提が崩れたとき、何が変わるか
この順番を整理した上で数字を見ると、
老後資金の意味が変わってきます。
次に起こりやすい「順番のズレ」
ここまで読んで、
「順番が大切なのは分かった」と感じた方へ。
実は、この順番を意識していても、
多くの方が無意識にやってしまう
“順番のズレ”があります。
それについては、次の記事で詳しくお話しします。

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