【絶対知っておきたい】介護のお金とトラブル回避術
大分でファイナンシャルプランナーとして活動している中野晴香です。
今回は、介護についてのお話しです。
「物忘れが激しくなってきた」
「最近、身体が思うように動かない」
「病気の後遺症が残ってしまった」
そうなった時に直面するのが【介護問題】です。厚生労働省の「介護保険事業状況報告 2015年」によると、現在85歳以上の60%が介護を必要としています。
人生100年時代を迎える私たちにとって、介護は避けて通れない問題です。
介護にはどれくらいお金がかかるのか、どんな問題があるのかをお伝えしていきます。
介護にはどれくらいお金がかかるの?
介護状態になったら、まず、車いすやポータブルトイレ、介護ベッドなど暮らしやすいように環境を整えるためのお金がかかります。
生命保険文化センター『生命保険に関する全国実態調査』によると、この一時費用(住宅改修費や福祉用具購入費は一部給付あり)の平均額は、74万円。
そして、月々にかかる介護費用の平均が、8.3万円。(在宅の平均が4.8万円/施設の平均が12.2万円)
介護期間の平均が5年1か月です。
合計すると、介護費用の平均は【581万円】となります。
ただし、どんな環境に施設がいいのか、車いすは電動式が良いのか、など細かい希望により必要な金額は大きく変わりますので、事前に把握して準備しておくことが大切です。
特に「認知症」に注意!
介護になった時に備えて、銀行にたくさんお金を貯めていたり、NISAを始めてみる人も少なくないですが、認知症になってしまったら、そのお金、引き出せません!
また、「老後は家を売ってそれお金で施設に入る」と考えている人も同様です。認知症になれば家を売る手続きが困難になります。かといって、大金を事前にお子さんに渡そうとすると贈与税がかかったりします。
認知症の備えとして、老後資金の一部を保険の形にしておくのも1つの手段です。
介護で相続トラブル多発
介護の負担は、金銭的にも精神的にも身体的にもかなり大変なものです。
ですが、介護をしていても、相続でもらえるお金は他の相続人と大きく変わりません。義両親の介護など自分が相続人ではない場合、何ももらえない可能性もあります。
介護をされている方が亡くなる前にしっかり準備をしていない場合、働き損のような形になり報われませんので、相続のことも見越して、介護については早めはやめに相続人みんなで話し合いをしておきましょう!
介護時代の今、負担を軽減するためには、国の介護保険は欠かせません。
ですが、「国が何とかしてくれる」と内容を知らないまま過ごしてしまうと、悲惨な老後生活をおくることになってしまうことになるかもしれません!
YouTubeでは、そんな介護保険についてお話ししています。
ぜひ、こちらもご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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